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子どもの貧困の現状と課題について、教育の現場ではどう? 経済的に支援が必要な子どもを支援する
就学援助費(学用品や給食、医療補助、修学旅行費等)の支給状況は?
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就学援助費は、生活保護世帯だけではなく、経済的に困難な世帯の子どもが対象で、この6年間で118人
計523人ふえている。H23年度は、小学生では4.36%、 中学生では6.17%である。
年度 |
経済的支援が必要 |
児童・生徒総数 |
児童 |
生徒 |
H18年度 |
247人 |
158人 |
10114人 |
H19年度 |
255人 |
169人 |
10180人 |
H20年度 |
294人 |
176人 |
10174人 |
H21年度 |
297人 |
171人 |
10363人 |
H22年度 |
337人 |
197人 |
10523人 |
H23年度 |
313人 |
210人 |
10587人 |
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生活保護世帯に0歳から18歳までの子どもはどのくらいか?
リーマンショックが影響しているのか、生活保護世帯と生活保護人数をみるとH20年以降、特に増加傾向。H24.10.1現在はH20年度と比べてどうか?
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平成20年とH24年を比べると、28世帯、35人増加。生活保護世帯の子供の人数の推移は、全体の生活
保護世帯数の推移に、ほぼ、比例していると考えられる。
年 |
生活保護世帯 |
0歳から18歳までの子ども |
世帯数 |
こどもの人数 |
H20.10.1 |
841世帯 |
67世帯 |
135人 |
H24.10.1 |
1,172世帯 |
95世帯 |
170人 |
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経済的に支援が必要な児童生徒の進学率は? 生活保護世帯の子どもは一生涯に働いて獲得する賃金
が中卒で2000万円、高卒では4000万円といわれているが、進学率はどうか?
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平成22年度末、23年度末のみの調べたところ、木更津市では、進学率に大きな差はなかった。教育委員
会としては、家庭の経済状態によって、学校における学習環境に格差が生じないように支援をしていくこ
とが大切と考える。 |
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福祉の現場ではどうか?就学できる体制を確保し、貧困の連鎖を断ち切ることが必要。生活保護世帯を
支援する職員(ケースワーカー)の仕事内容に子どもの生活支援なども含むか? |
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子どもの生活支援なども含む。 |
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子どもの心の支えや相談体制は?ケースワーカーは学校に行っている子どもに直接会えるか? |
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ケースワーカーが家庭訪問し、お子さんが不在の時は、親を通して問題点を把握し助言・指導を行って
いる。生活保護世帯に合わせて、土曜日や夜に訪問する場合もあるが、主に月曜から金曜日の日中に
家庭訪問。 |
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生活保護世帯の高校生はバイトをすると世帯収入とみなされ、自立のための資金ではなく生活費と
なってしまう。
学校の現場ではこどもの貧困はだんだん増え、ケースワーカーのこどもへの生活支援も、直接には心の
支えや自立に向けた相談ができるしくみは十分とはいえないことがわかった。
貧困の連鎖にストップをかけるしくみが必要であり、今後も継続してこのテーマは取り組むことにする。 |
【参考】 |
「生活保護受給者チャレンジ支援事業アスポート」
埼玉県の全国で初めての事業。生活保護世帯の子どもたちが大人になって再び生活保護を受けるという
貧困の連鎖を断ち切るために、「教育・就労・住宅」の3分野から、包括的に生活受給者の自立を支援す
る取り組み。高校入学めざして中学生の学習支援を行なっている。就労支援や住宅支援も行い、生活保
護世帯への受給額は減少し、効果をあげている。 |